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ディンブラの個性と特徴|紅茶豆知識

  • 2021.06.12
ディンブラの個性と特徴|紅茶豆知識

ディンブラという紅茶をご存知でしょうか。

ディンブラは、「香り」「水色(すいしょく)」「渋味」「紅茶自体の甘味」と、4つの魅力がある紅茶です。

本当においしい紅茶に出会うと、今までもっていた紅茶のイメージが一変します。

そう感じさせてくれるのが、サンタマリアのディンブラです。

今回は、有限会社サンタマリア『吉緩詩子』著書の『おいしい紅茶~くつろぎのひとときを楽しむために~』のなかから「ディンブラをどうぞ」を要約し、ディンブラの魅力をお伝えします。

 

ディンブラとは?

ディンブラとは?

ディンブラは、スリランカの南西側の高地にある、「ディンブラ」という土地で育てられた紅茶です。

スリランカで収穫された紅茶を「セイロン・ティー」といいますが、そのなかでも、ディンブラ地方で収穫された紅茶だけを「ディンブラ」といいます。

紅茶は、茶園をとりまく自然環境の違いによって異なる味わい持ち、生まれてくるもの。

ディンブラの味わいから、ディンブラ地方の自然を感じることができるでしょう。

ただ、ディンブラは、日本ではまだ知る人が少ないです。

とても素敵な紅茶なので、ぜひこの機会にディンブラの味わいを深く知ってください。

 

ディンブラの個性3つ

ディンブラの個性3つ

ディンブラの個性は、主に3つに分けられます。

・産地
・収穫期
・グレード

ディンブラの個性を知ることで、より楽しくおいしく味わいを追求できるでしょう。

それぞれにどのような個性があるのか、以下で具体的に解説します。

 

産地

ディンブラをはじめ、紅茶には個性があります。

香りや渋みなど、紅茶によってそれぞれです。

これらの個性は、生産地や収穫期など、茶園をとりまく環境によって異なります。

ストレートで味わった場合の紅茶による違いは、以下のようになります(吉目線での目安)。

渋味の感じ方で分けると、スリランカ産のウバ・ヌワラエリヤ・インド産のダージリンは直線的。

スリランカ産のディンブラ・キャンディ・インド産のアッサムは曲線的になります。

香りと別に「渋味」を取り上げたのは、「渋味」の種類によって、おいしいと感じたり、苦手だと感じる人が多いためです。

ディンブラは比較的渋味が強い紅茶なので、ディンブラを目安として、自分に合った紅茶を試してみてください。

 

収穫期

ディンブラという地域には、たくさんの茶園があります。

紅茶の個性は、茶園や収穫される時期によって異なるのですが、スリランカでは1年を通して紅茶の収穫ができるのです。

ただし、いちばん良質な紅茶を収穫できる「クオリティー・シーズン」があります。

スリランカの気候は、熱帯モンスーン気候で、雨季と乾季に分かれているのが特徴。

そのなかでも、乾季にじっくり育った茶葉が、いちばんクオリティーが高いと評価されています。

ディンブラのクオリティー・シーズンは、2月から3月にかけてです。

この時期に収穫された茶葉は、香り・水色(すいしょく)・味ともにバランスの良い紅茶となります。

同じ茶園でも収穫期により異なる個性の紅茶が生まれるので、ぜひ皆様にはクオリティー・シーズンのディンブラをお試し頂きたいです。

 

グレード

紅茶は、葉の大きさの違いを「グレード」と表しています。

一般的に「グレード」という言葉は、「等級」や「段階」という意味がありますが、紅茶に関しては、品質に関係とは関係ありません。

葉の大きさは、以下のような名称で分類されています。

・オレンジ・ペコー……OP
・ブロークン・オレンジ・ペコー……BOP
・ブロークン・オレンジ・ペコー・ファニングス……BOPF
・ダスト……D

さらに、スリランカでは以下のようなグレードがあります。

・フラワリー・ブロークン・オレンジ・ペコー……FBOP
・ブロークン・ペコー……BP

それぞれの葉の大きさは、「OP<BOP<BOPF<D」となります。

著者吉緩詩子がはじめて感動を覚えた紅茶は「ディンブラBOP」でした。

ディンブラのグレードの違いによる楽しみ方として、以下を参考にしてください。

ディンブラのグレードの違いや楽しみ方

出典:吉 緩詩子(1997)『おいしい紅茶―くつろぎのひとときを楽しむために』ナツメ社

 

ディンブラ3つの特徴

ディンブラ3つの特徴

ディンブラの特徴として、「水色(すいしょく)」「味」「香り」を紹介します。

ただし、これらは著者吉緩詩子の感じたものなので、皆さんの参考目安としてください。

「水色(すいしょく)」「味」「香り」は紅茶によって違うので、紅茶の産地・収穫時期・グレードを記憶しておくと良いでしょう。

とくにディンブラは、同じ名前で販売されているものでも、個性の違いが大きいです。

皆様の好みに合ったディンブラと出会ったときは、どこのお店で手に入れた(飲んだ)ディンブラか、覚えておくと良いでしょう。

 

ディンブラの水色(すいしょく)

ディンブラの水色(すいしょく)は、透明感のある明るく鮮やな赤橙色です。

水色(すいしょく)は透明感があるほどおいしそうに見えます。

まずは視覚で、綺麗な透き通った赤橙色を楽しんでください。

 

ディンブラの香り

ディンブラの香りは、甘くふんわりと鼻を包み込む曲線的なものに感じられます。

ただし、ディンブラの香りはさまざまです。

他にも、スーッと飛び込んでくる直線的な香りのディンブラもあります。

皆様の出会うディンブラが、どのような香りか、嗅覚で楽しんでみてください。

 

ディンブラの味

ディンブラの味は、コクがあり、ほどよい渋味のあとに甘味を感じます。

味の表現には「渋味」「甘味」「滋味」などとありますが、ディンブラで感じられるのは、渋味と甘味です。

収穫時期や飲む人によって感じ方は多少異なりますが、ディンブラは比較的渋味の強い紅茶になります。

いくつかのディンブラを試して、渋味の違いを楽しんでみるのも良いかもしれません。

(吉メモ:ごくんと飲み込んだ後の余韻に甘味を感じます。チョコレートやあんこのそれとは違う、紅茶葉本来の甘味です。わたしはこの甘味に感動し、「日本中にこの味を伝えたい」と会社を作りました。)

 

「ディンブラ」ストレートでの味わい方

「ディンブラ」ストレートでの味わい方

ディンブラのおいしい味わい方はいくつもありますが、今回はそのなかから本来の味を楽しめる「ストレート」を紹介します。

ぜひご自宅でも試してみてください。

  1. ポットやカップを温める……やかんで沸かした熱湯で、ポットやカップを温めておきます。ポットに注いだお湯をカップに移せば、少量のお湯でカップを温められます。
  2. ポットの湯を捨て茶葉を入れる……ティーメジャーで正確に量ったディンブラ3gをポットに入れます。茶葉1gの違いで香りや味に大きな違いが出てしまうので、まずは正確に量ってください。
  3. 熱湯をポットに注ぐ……お湯を完全に沸騰させてから、ティーポットをやかんに近づけて、お湯の温度を下げないよう、沸ききった熱湯を一気に注いでください。
  4. 充分に蒸らす……お湯を注いだら、素早くティーポットの蓋をしてください。このとき、中で茶葉が上下に動くことを「ジャンピング」といいます。
  5. スプーンでかき混ぜる……蓋をして3分たったら、蓋を開けてスプーンで2回~3回ほどかき回してください。香りもきわだち、味もまとまって感じられるようになります。
  6. カップに注ぐ‥…ティーストレーナー(茶漉し)を使って、ティーカップに注ぎます。カップには八分目ほどを目安に注ぐと、見た目が良いです。

 

ディンブラのおいしい淹れ方を学んでみませんか?

ディンブラの美味しい淹れ方を学んでみませんか?

紅茶は、製法や茶葉によって、大きく個性が異なります。

それぞれの紅茶の味わいや特徴を知るだけでも、さらに紅茶を楽しめるようになるでしょう。

しかし、紅茶の本当の味わいを追求するには、紅茶の本当の淹れ方を学ぶことも重要です。

紅茶を知り、紅茶を探ることで、今まで以上に紅茶の奥深さがわかります。

サンタマリアでは、そんな紅茶好きの方のために、3つの紅茶教室を用意しています。

・基礎クラス(紅茶を知る)
・応用クラス(紅茶を探る)
・紅茶アドバイザー養成クラス(紅茶を極める・伝える)

また、ハードルが高く感じる方には、「紅茶に触れる」体験レッスンも行っています。

今よりも紅茶を楽しみたい方、もっとおいしい紅茶を飲んでみたい方は、一度レッスンを受けてみてください。

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