- 2022.04.04
イギリスに紅茶が定着した理由は様々ですが、<禁酒運動>も関係しているんです。
今回は、イギリスの禁酒運動などから、紅茶への結びつきについて解説しますね。
2022年現在、まん延防止によって自宅でお酒を飲む人もいると思いますが、イギリスの歴史を参考に、お酒を紅茶に代えてみるのはいかがでしょうか。
イギリスの禁酒運動とは
当時のイギリス、1830年頃はビクトリア王朝の時代でした。
華やかな時代と言われていますが、その裏では、産業革命による貧富の差がありました。
貧富の差によって、労働環境は劣悪になり、長時間勤務のストレスから、飲酒が社会問題化するほど深刻になります。
そして、飲酒問題を解決しようとしたのが禁酒協会による「禁酒運動(tee’total)」です。
禁酒運動(tee’total)でお酒が紅茶に
「tee’total」の「tee」とは「絶対」を強調する言葉です。
この「tee」をお茶の「tea」とかけて「アルコールの代わりにお茶を飲もう」というスローガンの元、禁酒運動が始まりました。
禁酒運動が始まってから数年後には、クリスマスにティーパーティーが開催されるまでに発展します。
身分を問わずに誰でも紅茶を楽しめるといった形も、紅茶が広がる要因になったのでしょう。
さらに、1839年には16歳以下の子供にビール以外のアルコールを禁じる法律が成立し、パブ自体が衰退してしまいます。
そのため、多くの人が、紅茶を手にとるようになっていきました。
一般階級でも紅茶を楽しめる時代
「イギリスでは貴族しか紅茶を飲めなかったのでは?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、当時はイギリスの植民地でもあるインドやスリランカでのお茶栽培も始まったために、紅茶を安く手に入れられる時代でした。
紅茶が安く買えるようになったことも、絶対禁酒運動の手助けになったのではないでしょうか。
さらに1848年には、公衆衛生委員の設立で労働環境の見直しも始まり、当時の労働者は、休憩時間に紅茶を飲んでいたそうです。
在宅時間に紅茶会はいかがですか?
当時のイギリスの状況は、現在の環境に少し似ているところがありませんか?
そんな自宅時間のなかで「Zoom飲み会」なども開かれていますね。
2021年、江崎グリコが行った調査では、自宅で飲む頻度が高まっていると発表されました。
このお酒を、紅茶に変えてみてはいかがでしょうか。
当時のイギリスでは、仕事の休憩時間に紅茶を飲むと作業効率が上がるといった報告もあったそうなので
在宅でお仕事をされている人の休憩時間にも、紅茶がおすすめです。
また、紅茶は「飲む」楽しみだけではなく、紅茶を「淹れる」工程も楽しめます。
紅茶を飲みながらzoom飲み会のように談笑を楽しむも良し。
仕事の休憩時間に紅茶でほっとする時間を作るも良し。
一人家でのんびりゆっくりと紅茶を楽しむも良し。
家にいる時間が長くなった今だからこそ、ぜひ紅茶を楽しむきっかけにしてください。
在宅時間が長い今だからこそ紅茶を深掘りしてみませんか?
在宅時間が長い昨今は、新しい趣味を始めたり、新しい学びを始めたりするきっかけにもなります。
ぜひその時間のなかに、紅茶を加えてみてはいかがでしょうか。
紅茶の魅力を1から知れば、ただ味を楽しむだけではなく、のんびりした時間を楽しめます。
サンタマリアの紅茶教室は、紅茶初心者でも大歓迎です。
紅茶教室も、楽しくお話をしながら行っているので「zoom飲み会」に代わる楽しみになるのではないでしょうか。
紅茶教室は、以下の3つを用意しています(現在オンライン開催)。
・基礎クラス(紅茶を知る)
・応用クラス(紅茶を探る)
・紅茶アドバイザー養成クラス(紅茶を極める・伝える)
「紅茶に触れる」体験レッスンも行っているので、気軽な参加も可能です。
紅茶教室は初めてだから、と不安のある方は体験レッスンで雰囲気をチェックするのもイイですね。
ここから本格的に紅茶に興味を持つ方も多くいらっしゃいますので「習い事を探しているだけ」といった方でも
ぜひ一度お気軽にご参加ください。