- 2021.07.19
紅茶にはさまざまな成分が含まれているため、効果がたくさんあります。
主に知られているものとしては、リラックス効果ではないでしょうか。
そこで今回は、紅茶に含まれている成分や効果について解説します。
紅茶の効果を知ることで、また新たな楽しみ方ができるでしょう。
紅茶に含まれる主成分と効果
まずは紅茶に含まれる主成分とその効果について解説します。
紅茶に含まれる主成分は、以下の通りです。
- ・ポリフェノール
- ・タンニン
- ・カフェイン
- ・テアニン
それぞれは、名前を聞いたことのある成分ではないでしょうか。
しかし、どのような効果があるか知っている方は少ないかもしれません。
以下で成分の効果を解説します。
ポリフェノール
紅茶の成分といえばポリフェノールのイメージが強いでしょう。
ただ、ポリフェノールはひとつの成分ではなく、カテキンやタンニンなど、さまざまな成分を総称したものです。
ポリフェノールの代表的なものとして、以下のようなものがあります。
- ・アントシアニン
- ・カテキン
- ・カカオポリフェノール
- ・ルチン
- ・フェルラ酸
- ・コーヒーポリフェノール
- ・クルクミン
- ・ショウガオール
※すべてが紅茶に含まれているわけではありません
このように、ポリフェノールと一言で言っても、さまざまなものがあります。
タンニン
タンニンはポリフェノールの一種で、渋味を感じる成分です。
紅茶によってタンニンの含有量は異なりますが、少ないもので8.4%、多いもので18.2%ほどの含有量となっています。
ちなみに、お茶の成分でよく名前を聞く「カテキン」とタンニンはほぼ同じ成分です。
厳密に言えば細かい違いはありますが、タンニンの一部がカテキンなので、実質同じと言っても間違いではありません。
そんなタンニンの効果は、抗酸化作用や抗がん作用、殺菌作用などです。
風邪の予防とに良いと言われています。
カフェイン
カフェインは、紅茶だけではなく、コーヒーにも含まれている成分です。
紅茶のカフェイン含有量は、少ないもので2.6%、多いもので約3.9%ほどとなっています。
カフェインの効果は、脳の覚醒や血行促進、利尿作用などです。
脳を覚醒することで、眠気を軽減する目的として紅茶やコーヒーを飲む方も多いでしょう。
また、脂肪燃焼効果があると言われているので、ダイエット効果にも期待できます。
ただしカフェインの過剰摂取は危険なので、1日あたり200mg、大体紅茶4杯程度にしておきましょう。
テアニン
テアニンは、アミノ酸の一種で、紅茶の甘味を感じさせる成分です。
紅茶のテアニン含有量は、少ないもので200mg、多いもので800mg程度。
テアニンは、血圧の上昇を抑えたり、脳や神経の調整を行う効果があるといわれています。
紅茶を飲むことでリラックスできるのは、このテアニンの効果でしょう。
また、記憶力や集中力を上げる働きにも期待できます。
紅茶の効果
紅茶はさまざまな成分が含まれていることから、さまざまな効果に期待できます。
主に期待できる効果は、以下の3つです。
- ・風邪・インフルエンザの予防
- ・脂肪の吸収を抑える
- ・リラックス効果
健康のために紅茶を飲んでみるのも良いですね。
風邪・インフルエンザの予防
紅茶は、風邪・インフルエンザの予防に効果があるとされています。
これは、紅茶ポリフェーノルに抗ウイルス活性効果があるとされているためです。
実際に、紅茶のエキスでインフルエンザの感染を阻止したという研究結果もあります。
[実験結果から日常飲用している紅茶エキス濃度で、マウスの高濃度のインフルエンザウイルスの感染性がほぼ100%阻 止されることが明らかになった
引用:紅茶エキスによるインフルエンザウイルス感染性の阻止]
ただしあくまで予防なので、紅茶を飲むことで風邪やインフルエンザが治るというわけではありません。
風邪やインフルエンザが流行する時期には、紅茶予防をしてみてください。
紅茶うがいで風邪予防
緑茶や紅茶などのお茶類は、うがいをすることで風邪予防の効果があると言われています。
お茶類はカテキンによる殺菌作用があるためです。
実際に紅茶うがいがウイルス感染予防に役立つという研究結果も出ています。
[日本大学薬学部の研究で、緑茶にも含まれるエピガロカテキンガレートに紅茶に含まれるテアフラビンが加わると殺菌力が増し、ウイルス感染の予防に役立つことが報告されている。カップ1杯の紅茶を、5~10倍に薄めたうがいで、この効果が期待できるという。
引用:NIKKEI STYLE]
本来紅茶は飲むものですが、ちょっと飲み切れなかった紅茶があれば、うがい用として使うのも良いですね。
脂肪の吸収を抑える
紅茶ポリフェノールは脂肪の分解を抑制する効果があるため、ダイエットに効果にも期待できるでしょう。
紅茶以外にも同様の効果はありますが、紅茶が一番脂肪を吸収しにくいという研究結果が出ています。
[出典:日本紅茶協会]
女性にとっては、一番嬉しい効果ではないでしょうか。
リラックス効果
紅茶はリラックス効果もあります。
これは、紅茶に含まれるテアニンの効果です。
さらに、カフェインで集中力を高めることができるので、勉強や仕事との相性が抜群。
集中力が続かないときや疲れがたまっているときに、紅茶で一呼吸入れてみましょう。
紅茶の効果をより実感するために
紅茶の効果をより実感するなら、本格的な紅茶を学んみてはいかがでしょうか。
紅茶のリラックス効果は、テアニンによるものとされていますが、実際は香りや水色(すいしょく)、お湯を注ぐ音など、五感で感じるものです。
また、本当の淹れ方を学ぶことで、紅茶本来の味を楽しめます。
健康をきっかけに、本物の紅茶とぜひ出会って頂きたいです。
サンタマリアでは、3つの紅茶教室を用意しています。
・基礎クラス(紅茶を知る)
・応用クラス(紅茶を探る)
・紅茶アドバイザー養成クラス(紅茶を極める・伝える)
また、ハードルが高く感じる方には「紅茶に触れる」体験レッスンも行っているので、お気軽にご参加ください。
現在はオンライン開催もしているので、遠方の方でもご参加可能です。
雑談を交えながら楽しく行っているので、紅茶の効果についても、お気軽に質問してくださいね。